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日々の徒然。


by sakura_wa
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娘を持つ気分

今年は和歌山に住む夫の姪が大学受験で、
我が家の近くの大学で試験を受けるために、初めてお泊まりにやってきた。

思えば夫とつきあい始めて半年くらいたって生まれた彼女、
最初に逢った時は、座布団の対角線上に寝かせることができたくらい小さかった。
あの子がもうじき18歳。
受験どころか結婚も出来ちゃう年齢になろうとしている。
…おねーちゃん(←だって彼女がそう呼ぶんだもん!)感無量…。

3日連続で大阪で試験があるというので、今回我が家に泊まりに来たのだが、
初日のA大学での試験が終わった後、夫と二人で乗換駅まで迎えに行き、
うちにやってきた彼女、開口一番に


「Wiiやりたい~~~」


よろしゅうございますとも、お嬢様。
そして3人でWiiスポーツ大会。
テニスで勝てない!と悔しがって、何回もプレイした彼女、
筋肉痛になった(爆)
…あのー…アナタまだ2日も試験があるのでは…?



散々喋って笑った夕食後の22時過ぎ。
まったく土地勘のない姪をとても不安に思った叔父叔母は相談の上、
翌日の試験場所であるB大学へは、ワタシが連れて行くことにした。
電車の時間を調べていて、そういえば試験会場は何学部にいくの?と訊いたら、
受験票を取り出してきた彼女、いきなり固まった。


   「…会場、和歌山て書いてる…」


おーまいがーっ!!
( ̄◇ ̄;



願書には大阪の本校で受験希望、と書いたので、
すっかりそれで希望が通ったと思いこんでいたらしい。
おまけに実はこのB大、彼女にとっては塾の先生に言われて
イヤイヤ受験する滑り止めパート2に過ぎず(笑)、
他の受験校に比べて熱意が足りなかったことも否めない。

さてそれから、彼女の第一の懊悩は始まった。
朝7時前に起きて、我が家から2時間以上かけて試験会場まで行くか、
今のうちに自宅に戻って、少しでも朝をゆっくりするか。
帰ると言ったって、もう彼女の自宅の最寄り駅を通る終電には間に合わない。
夫が車で送っていくしかない。

日曜の夜遅くなのに、おじちゃんに迷惑がかかる、と彼女は悩んでいるようだったが、
この時間帯なら道は空いているし、慣れた道だからそれは気にしなくていいよ、
とやさしいおじちゃんの言葉に、結局彼女は家に戻ることにした。
翌日の試験後は、自宅に戻らずに、直接会場からうちにおいで、と言ったら、
半泣きの顔でうん、と頷いた。

それから和歌山の彼女の自宅まで夜のドライブ。
頑張って起きているつもりだったらしいが、さすがに疲れとショックも大きくて、
後部座席でぐっすり眠る彼女。
明日以降の試験に影響が出なければいいけど、と
心配性の叔父叔母は、決して彼女自身には言わないが、気を揉んでいた。



さて、翌日の試験が終わって、こちらへ戻ることにした彼女、
またまた一人で大丈夫かしらと心配するおねーちゃん(←だって彼女が以下同文)
をよそに、元気に我が家へやってきた。
昨日のショックもあっさり乗り越えたようだ。

夕食後、C大の外国語学部の願書を提出期限ぎりぎりまで悩む彼女に相談されて、
おじちゃんおねーちゃん(←だから彼女が以下同文)も一緒に頭を捻る。
塾の先生曰く、彼女の第一希望であるフランス語やドイツ語は競争が熾烈なので、
マイナーな言語専攻にしろ、確実に合格する道を取れ、とのこと。

   「って、だからってパキスタン語で受かったからって、行く…?」
   「……ぅ…行きたくない…」
   「モンゴル語で受かったからって以下同文」
   「…いや~~~!!」

といいつつ、ヒンズー語にした彼女の選択基準もよくわからないが(笑)
…とりあえず、ここに受かったらマハラジャの息子をカレシにして
ワタシをウダイプールのレイクパレスに招いてください。



3日目、A大の2回目の試験は1科目だけ。
試験終了後、彼女の荷物を持って待ち合わせ駅まで行き、一緒に大阪へ。
とりあえず一段落した開放感からか、
ビュッフェの店で若い食欲を大爆発させた彼女、
満足してジュースをすする。

   「C大の願書、書きなさいよ」
   「……あ。すっかり忘れてた」

結局悩んで受験学科だけ空欄にしていた彼女、
慌ててテーブルに願書を取り出して、希望学科を書き入れる。


「1にはヒンズー語、2には朝鮮語、と_〆(..)」


…まあ、2の方に受かったら韓国の大富豪の息子をカレシにして、
ワタシをソウルのインペリアル・パレスのスイートに以下同文。


願書を中央郵便局で投函した後、コムサストアでお買い物したりお茶したりと、
「一段落」を味わって遊びまくった。
あぁぁぁもっと遊びたい~~~!
でもラッシュ前に帰った方がいいよね…、としょんぼりする彼女、
明日からはまた終電前までの塾通い再開。

がんばれ。
全部終わったら、おねーちゃんが(←そういうわけで彼女が以下同文)
いやっちゅーほど遊びに連れてってあげるからね。



バイバイ、またね、と手を振り合って、
地下鉄の改札を通る彼女を見送った。

娘を持つ気分を、ちょっとだけ味わった
おばちゃん(←正直)の3日間であった。
by sakura_wa | 2008-02-05 23:00 | 日々是口実